野草と雑木の庭　施工例31 四季を愉しむ山野草と雑木の庭

戸建て住宅のお庭を抗火石などを使い盛り土して
たくさんの野草・雑木が育つ四季を愉しめる自然な雰囲気の庭になりました。

　

　

　

　

　

これは施工前の状態です。

まずは除草と整地をして植え込む前の下地づくりです。

今回は飛び石として平板を敷いたり芝張りもするので整地は特に念入りにします。

左が施工前、右が整地後の状態です。

	整地が終わったら庭のデザインの骨組みとなる樹木・抗火石などの石材を仮に配置していきます。特に、樹木の配置に関しては、事前に作った植栽プランニング図をもとに、お客様と相談しながら時間をかけてきめていきます。一度植え込んでしまうと、移動が難しいので、ここは慎重に！
	ヒツジグサを植え込む水連鉢も土に埋め込むので、ここでの位置決めは大事です。ほかの草を植えたときのバランスを想像しながら･･･
	今回は、サワフタギ・ツリバナ・ナツハゼ・ドウダン・ヤマアジサイ（伊予の薄墨）などの落葉樹と常緑樹は大実キンカンや白花のシャクナゲなどを植え込みました。

　

	樹木などの配置がほぼ決まったら、飛び石となる平板石の配置を決めます。
	植え込みスペースとのバランスを見ながら、見た目に不自然でなく、歩きやすいように･･･何度も石を入れ替えながら位置を決めていきます。
	いよいよ用土を入れ、株の大きな野草や低木類などを配置していきます。抗火石で土が止まりきらない部分は、ジョイント式の土止め板を地面に埋め込んでいきます。この資材を使うことで、植え込み部分に芝や雑草が侵入するのを防ぐこともできます。この段階で、背の高くなるものは後ろのほうへ、這ってよく殖えるものは少し間隔をあけてなど、今後植物がどのように育つかを予想しながら、配置します。また、少しでも用土が深いほうがよい種類や水はけがよいところを好む山野草は盛り土が高めのところに植えるなど、植物の特性に合わせた植栽計画を立てていきます。植物の配置や盛り土の高さは、お庭に出て見たときやお部屋から見たときなどいろいろな位置から見ることを考え、一番よいバランスを考えていきます。
	樹木・山野草もほぼ植え込みが終わり、飛び石の位置も決まりました。あとは最終的なバランスを見ながら飛び石の周りに芝をはって完成です。
	＊盛り土の土止めと景色に変化を持たせるため用いた石材は、　抗火石という天城山などで採れる、火山活動で出来た軽石です。　多孔質で、軽量、保水力、保温力などがあります。　また、抗火石は吸った水分が蒸発するときに周囲の熱を下げる気化熱の効果で、　夏の暑さを和らげる働きもあり、山野草の生育に最適です。
	Pappusでは、抗火石でできた山野草専用の鉢を販売しております。詳しくはこちらをご覧ください。


いよいよ完成しました！施工時期は、11月と晩秋でした。ツリバナは葉を落としすでに冬支度ですが、ナツハゼはまだ赤い葉をつけています。野草は、晩秋を彩るダイモンジソウやイワシャジンなどが咲くほかは、ススキなど秋の草が残る程度で、少しみどりが寂しく感じますが、来春にはたくさんのみどりで包まれると思います。飛び石の周りには芝も敷き、四季を愉しめる自然な雰囲気のお庭が完成しました。

　

今年４月の様子です。

3月に伺ったときはまだ冬の風情のようでしたが、4月にはあっという間にたくさんのみどりが茂っていました。

しっかりと根付いてくれたようで、次々に春の花が咲いていました！

わずか半年で、どんどん株がふえている野草もありました。

ツリバナ・サワフタギなどの雑木も秋の実のりにむけて、たくさんの花をつけていました。

芝もしっかりついてくれたようです。

植栽した野草と雑木の一部です

野草は約100種ほど植え込みました

　

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