自然の風合い。山野草栽培に最適です。 多孔質なため保温・通気性に優れ、ランやシダ・高山植物にも適しています。ヤスリなどで簡単に削れるので、オリジナルの鉢が手軽に作れることも魅力。世界にひとつのあなただけの草盆栽を作ってみませんか。
抗火石(軽石)は、正しくは水孔石と呼ばれています。黒曜岩が火山の噴火によって出来たものです。抗火石という名は、これで焼却炉や窯を作ったことに由来します。市販されているものは天城山の軽石谷や伊豆七島の新島から産出したものです。特徴としては、多孔質(穴がたくさん開いている)で、保水性・通気性・通水性にすぐれ、しかも断熱性もあります。このため、夏の高温時にも石の断熱性と石に含まれる水分の気化熱とで、植物の根の温度を下げる効果があります。一方、冬場は保温の働きをし、凍結を防止してくれます。夏の暑さに弱い高山性のものや、湿地に生える(サギソウなど)ものなどの栽培には特に向いています。山野草には、冬暖かく夏涼しさを保ってくれるので管理がしやすくなります。また、ほふく性のコケの定着(ハイゴケなど)に優れています。のこぎりやヤスリ、紙ヤスリでも削れるなど加工が簡単なので、オリジナルの鉢が手軽に作れるというのも魅力です。アクアテラリウムではバクテリアの定着(微生物による浄化濾材)にも利用できます。通常2匹の魚が飼える程度の設備を持たない水槽にバクテリアを定着させた抗火石を入れると10匹程度まで飼育が可能と言われています。